十五、床には掛軸と花入をかざる事

十五、床に墨蹟と花入と有之事

掛軸をかざった後に花入をかざることを「片飾り」という。二つとも一度に一緒にかざることを「諸飾り」という。

床をいつも替える事はないが、旅立つ客がいたり、場合により急ぐ必要がある時などに、早々と替える事がある。また、同じ置合いが続く時にも替える事がある。

掛軸を掛ける時は、その軸の言葉・句をみて、心を修練し清らかにすること。

また絵を掛けた後に、花入をかざる事があるが、これは折れた心を新たにして散らないようにするためにする事です。

また中立ちの後に、掛軸をとり、花入を掛ける事があります。
茶の湯の置合いでは偶数を嫌うので、奇数になるように飾る事。

釜は数には含めません。

床に、掛軸と花入を置く時は、偶数になってしまうので、羽箒(はぼうき)、釜釻(かまかん)、香合(こうごう)、炭斗(すみとり)などを置合せて奇数にすると良い。

水指の前に茶入や茶碗を置くのも、この心です。これは数寄屋(茶室)の心得であり、書院ではまた別の心得があります。

参考
羽箒  増田屋さんのサイト
釜釻  忍者ツールズさんのサイト
炭斗  忍者ツールズさんのサイト

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