十一、墨蹟かけひすみは習あり表紙竹あをのかざるやうにあるべし掛緒壁に付たるはあしく候
掛軸を掛けて後ろに下がって見ると、必ず軸先が上がって見えるものです。それ故、軸先を少し探す気持ちで下がって見れば、良い位置がわかるでしょう。
掛緒(かけお)を壁にかける際は、表紙竹は必ず上を向くようにすること。竹釘の皮目(つるつるしたほう)を下にするのは、滑って掛緒が壁に付かないようにするためです。
掛ける時は、巻き緒をわきへ引いておいて、半分ほど(軸を)開いて、下のほうで(軸を)巻(きほど)くこと。巻き緒は右の方へ引いておく。
ニ幅(二つ対の軸)の場合は、巻き緒を双方(右と左)へ八文字に引く。三幅、五幅、七幅も同じように扱う。
石州流茶道教室
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2017.05.25 15:35