二十二、雪中に花を不入儀あり紹鴎雪中の茶の湯に花入許り置き合入れないたる事
雪月花(せつげっか)ー冬の雪、秋の月、春の花ーは、昔から楽しまれてきた事ですが、冬の雪が過ぎたら、すぐ春の花に替えること。(より一層、春の花が楽しめる)
どれほど見事な花を生けても、雪にかなうものはありません。また積もる雪の日の月夜には、花は飾らないこと。これは容易に知り得ない秘事(ひじ)です。
武野紹鴎好みの花入があるかと客に所望された場合は「雪の茶会の時なら、花を入れない花入を床に置きましょう」と美談で返す事。
(補足)
武野紹鴎は、藤原定家の「見わたせば 花も紅葉も なかりけり 浦のとまやの 秋の夕暮 」と詠み、彼の侘びの理想が何も華やかなものが無い寂しい姿であることを伝えています。
弟子である千利休は、藤原家隆の「花をのみ 待つらん人に 山里の ゆきまの草の 春を見せばや 」と詠み、華やかな花のみを求める人には、山里の雪の間の草で春を見せてあげましょうと返したそうです。
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